水面を浮遊するランプの美しさに息をのむ【チームラボin岡山の旧醤油蔵】
2019年に広島で開催された「広島城 光の祭」、「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地と、花と共に生きる動物達」などチームラボの創り出す圧倒的な世界観に魅了された記憶がまだ新しい中、今回は岡山県に「Teamlab:Tea Time in the Soy Sauce Storehouse」が2021年4月15日~登場します。
漆黒の茶室に無限に広がる水面に浮遊するランプ光。その光と音が互いに共鳴する空間でお茶を味わう世界を、一足お先に内覧会に参加した様子を踏まえ紹介していきます。
Teamlab:Tea Time in the Soy Sauce Storehouse
今回の開催地は岡山県岡山市にある「福岡醤油ギャラリー」。
「福岡醤油ギャラリー」は歴史的建造物である「旧福岡醤油建物」を改修して誕生した文化施設だそうです。
天井の梁から歴史と力強さを感じます。
今回のテーマは「Tea Time in the Soy Sauce Storehouse」、
チームラボの創るお茶の世界にいざ踏み込みます。
漆黒の茶室の世界へ
本来の茶道同様にチームラボでも茶室への入り口は"にじり口"からでした。
実際にはにじり口と言うより、長いトンネルの様ですが高さ3尺(約90cm)以上ない狭い入り口から部屋に入る過程は、謙譲な気持ちで茶の席を楽しもうという気持ちにさせるには十分。ワクワク&ピリッと気持ちが引き締まります。
またその低く身をかがめながらトンネルを通ることで、外界からゆっくり離れチームラボの世界に吸い込まれ、ワープしていくような感覚にもなりました。ワープしたことないけどさ。
ランプの光が共鳴する世界
トンネルを通り抜けると・・・
「あっ!!異世界にワープしちゃったかも!?」って一瞬本気で思いました。
ただただ息をのむような美しく、おごそかな光景が広がっています。
漆黒とランプの光が四方に無限に広がる茶室。
昔ここで作られていたであろうの醤油を連想させる漆黒の水に浮遊するランプはまるで生きているかのように、様々なリズムをもって光の明滅を繰り返しています。
そのランプに触れると更にリズムと光を変化させ、周りのランプのリズムにも影響させていき、ゆっくりとすべてのリズムと光が1つに揃っていきました。
異なるリズムが互いに影響を受けて揃っていく「引き込み現象」が今回のコンセプトの一つでもあるようです。
— ドコイク子@広島子供イベント体験ブロガー (@dokoikuko) April 14, 2021
「引き込み現象」と言われるとあまり聞きなれない言葉ですが、パパさん・ママさんなら赤ちゃんの寝かしつけに応用したことがあると思いますよ。
グズグズの赤ちゃんを抱っこして、トントンと背中をさすってあげるとき、トントントンのリズムを少しずつ赤ちゃんの呼吸に同調させスローペースに落としていく、そしたらゆっくり赤ちゃんが眠っていくっていうアレ!!
だけど失敗したら、一気に泣き出してふりだしの戻ってアチャー!!ってなるアレ!!
おそらくアレも「引き込み現象」なんじゃないかな!?
赤ちゃんが安心して心地よさそうに眠るように、「引き込み現象」は人を安心させるものなのかな?!この茶室の空間もとても心地いいものでした。
シンプルに見えて超ハイテクノロジーだからねっ!!
光の明滅を繰り返す水面に浮遊するランプだけでなく、提供されるお茶も凄いのです!!
一見シンプルに見えるグラスが超ハイレベルなテクノロジーが凝縮されているとの事です。
先ほども述べた様々なリズムで明滅するランプですが、このグラスもランプに光とリズムの影響を与えるのです。
グラスのお茶を注ぐと神秘的な光を灯し、4色の光の明滅が始まります。
グラスを持ちあげると、音色を輝きだし、周囲のランプに影響を与え引き込み現象を起こしていく・・・。
最後にお茶の飲み終わったとき、光は消えてします。
私が理解できないような凄いハイレベルなテクノロジーが使われているみたいだけど、そもそもグラスの光がすんごくキレイ!!
柔らかくて、優しくて、漆黒の空間で希望のように輝き、トクントクンと鼓動が聞こえてきそうな動き。
まるでお茶に命が吹き込まれたようでした。
お茶を飲んでしまうと消滅してしまう光はとてもはかなく、だからこそより美しく感じます。
まとめ
チームラボがどのようにお茶の席を創っていくのか、ワクワクして参加しましたがとても素敵な空間に満足でした。
茶道の茶室とは違った雰囲気ではありましたが、
共通する部分も多くありました。例えば茶室での一体感。
通常の茶室では小さなお部屋で皆さんと顔を合わせお茶の時間を楽しみますが、
こちらでは水面のカウンターでお茶を頂きます。
それぞれ異なった方向に顔を向け、相手の表情もわからないほど暗いお部屋なのですが、
「引き込み現象」によって光と音が共鳴し一つに揃っていく、その一つに出来上がった空間を皆で共有する事で皆と茶室にいる一体感が伝わってきました。
それぞれ距離を取らなければならない、互いに正面を向き合えないコロナ禍の時代でも、ちゃんと一体感が感じられるこの空間は新しい茶室の形かもしれないなとも思いました。
日ごろ茶道をたしなんでいる方にもオススメします。
注意点はやはり暗い事。
茶室は本当に暗いので、無理はせずスタッフの方にエスコートをして頂きましょう。ご年配の方は特に注意してください。
日ごろ親子でのお出かけ情報を記載しているブログですが、この茶室は大人な雰囲気の場所でした。
でもね、小さい頃から子供には芸術に触れる機会を持たせてあげたいし、保護者の方がしっかりと注意を向けてやっぱり子どもとも訪れたいですね。
詳細
名称 | Teamlab:Tea Time in the Soy Sauce Storehouse |
URL | https://www.teamlab.art/jp/e/teatime/ |
住所 | 福岡醤油ギャラリー 岡山県岡山市北区弓之町17−35 |
電話番号 | |
開催期間 | 2021.4.15(木) – 2022.3.31(木) 10:00-17:00(最終入場 16:30) |
定休日 | 毎週水曜日 |
料金 | 一律1000円(一杯のお茶を含む) |
駐車場 | |
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